さて,「超」整理手帳のスケジュールシートは,蛇腹を広げることで価値が何倍にもふくれあがる手帳である。とりわけ,裏面を使わない形にした今,この重要性はいくら強調してもし過ぎることはない。しかし,なぜ,またどういうタイミングで広げるのか,ということを意識していないとなかなか開く気にならないというのも事実だ。
なかなか開かないことには,いくつかの理由がある。一番の理由は,いつもそんなに先のことを考えているわけではないからだ。たいていは,今日一日のこと,せいぜい1週間先のことが当面の関心事であるわけで,矛盾するようだが,それ以上先のことなど考えるだけ無駄,ということのほうが多い。
だから,そんなに頻繁に蛇腹を引っ張り出す必要はない。ちょっと先の予定が入る場合でも,その週だけ開けば,用が済む。だから,普通の手帳として使う場合,蛇腹など開く必要はない。端的に言って,この目的だけに使うのであれば,能率手帳で十分である。
しかし,「超」整理手帳のすごさはそこではない。私は,蛇腹を引っ張り出す二つの目的を常々意識している。その一つは,精神的安定のためである。これは野口氏も著書の中で再三述べている点であると思うが,これから先どれほどの予定があるのかある程度視覚的に捕らえておくことで,安心感を得ることができる。
もう一つの目的は,(こちらのほうが重要であるが)中期的な目標を確認するためである。ある程度の期間に渡って処理しなければならない案件がある場合,その残り時間を把握しておくことにより,どのタイミングで処理すればよいかを割り出すことができる。
さて,蛇腹の開き方である。ただ何となく開いて,眺めても,普通は大した収穫は得られない。いや,もちろんそれでもある程度の価値はある。しかし,もっとよい方法がある。
それは,開く期間をあらかじめ決めておくことだ。これは,裏面を使用せず,2セットのスケジュールシートを1年分つなぎ合わせることでより効果を発揮する。この方法を採用することで,かなり精神的に楽になっただけでなく,計画を立てやすくなった。
もう少し具体的に記しておこう。まず,今日をチェックする。具体的には朝,今日の日付にボールペンで丸で囲む。そして,今日行なうべきことを見るわけだ。きっとだれでも行なっていることだろう。
それから,次に1週間後を見る。日によってそのページ内にあることもあるが,ページをめくる,つまり1ページ分蛇腹を引っ張り出す場合もある。今日は4月29日だから,1週間後は5月6日である。この1週間に何を行なうかをチェックしておく。書き漏れがあれば書いておく。
次に,今度は1ヶ月後を見る。つまり,1ヶ月分,蛇腹を広げる。4月29日の場合,5月29日である。ここまででどんな予定が入っているかをチェックする。そして書き漏れがあれば書いておく。この段階でもかなり益が得られる。こんな重要な作業がもう間近に迫っているのか,ということに気づかされたりするからだ。しかし,チェックはまだ終わらない。
次に,3ヶ月後をチェックする。4月29日であれば,7月29日である。3ヶ月後はもう真夏かぁ,などと思いながら,蛇腹を開いて,ざっと目で3ヶ月の期間を眺める。そうするといろいろなことが見えてくる。例えば,ああ,ここまでにこれを終えなければならないのか,とか,このときにはもうこの作業は終わっているんだな,とか,これが終わったらさぞ開放感に浸れるのだろうな,とか,である(まあ,大したことではないが)。
ここまでの課程を,一日1,2回やれば,かなり効果的だ。精神的な余裕という面で大いに違いを実感できる。とはいえ,前にも書いたが,これを絶えず行なうためには,すべて表面にし,1年分を繋げなければならない。そうしないと,裏面に移った途端にストレスが発生するからだ。
まだ,スケジュールシートには,ノグラボストアに在庫があるようなので,もし余裕があるなら,だまされたと思って,もう1冊買い,今年だけでも1年繋げてみるよう勧めたい。手帳そのものは厚くなるが,スケジューリングするためにはずっと使いやすくなる。
最近のコメント